外国ではゴキブリによるアレルギー疾患の本が出ているほど、しばしば見られるようです。
日本では約50種類のゴキブリが知られています。このゴキブリは細菌などを媒介する害虫としてより、不快害虫として位置づけられ,さらに近年、アレルゲンの原因の一つとして、その重要性が指摘されています。しかし、ゴキブリアレルギーについて、まだよく分かっていない点も多いのですが、チャバネゴキブリ、ワモンゴキブリなどがアレルゲンとなることが証明されています。
■カビ(真菌類)も曲者
真菌は、住環境の中例えば家のゴミ、浴室や炊事場の壁、空調機のフィルターなどに多種のカビが分布しています。カビがどうアレルギーと関係しているのかは、まだ分からないことも多いのですが、アルテナリア、ペニシリウム、カンジタ、アベルギウスといったカビはアレルゲンとなると考えられています。また、最大のアレルゲンであるダニのエサにもなります。
さらに、アレルギーだけでなく、さまざまな感染症を引き起こします。ガンやエイズにかかった人は、カビによる感染症にかかって亡くなることがよくあります。
カビは、気温20度〜25度 湿度 85〜90パーセント
という条件で増殖します。暗い場所を好むことも含め、ダニと似た環境で発育するといえます。
最近では、クーラーの冷却器にカビが繁殖しやすいことが注目されています。クーラーを使う季節になるとアレルギーが起きやすい人は、クーラー内のカビがアレルゲンになっている疑いがあります。カビは、室内だけでなく屋外にも繁殖しています。これもアレルゲンになると考えられます。
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